ドイツ・メルヘン街道は、約50年前に古典的な車によるドライブ・ルートとして始まりました。これは今日でも続き、同時に観光バス、キャンピングカーあるいは電気自動車による旅行者、そして新しくは、独自のルートを移動しながら同じ目的地と名所に到着できる自転車による旅行者にとっても魅力的な旅が可能になっています。
観光ルートの出発点はグリム兄弟の街―ハーナウです。ここで生まれたヤコブとヴィルヘルムの記念像を見て、終点のハンザ都市ブレーメンまで600キロメーター続きます。マイン川と北海に挟まれて点在するメルヘン豊かな街々と自然風景を堪能しながら、グリム兄弟が生活した所在地シュタイナウ、マールブルク、ゲッチンゲンそしてその中心地となるカッセルを訪問してください。
カッセル―ここで兄弟は生涯で一番長く、そして彼らの証言によれば「最も充実した時間」を過ごすことになりました。1812年と1815年にグリム兄弟は、200以上のメルヘンを集めた二巻の童話集を出版しました。この童話集は世界のほとんどの言語に翻訳され、ルターの新約聖書とならんで最も広く親しまれています。それによってヤコブとヴィルヘルム・グリムが手書きした『子どもと家庭の童話集』は、2005年にユネスコの世界記憶遺産に登録され、カッセルのGRIMMWELTに展示されてあります。
カッセルからドイツ・メルヘン街道の主要ルートを通り、比類のない「ラインハルトの森」とメルヘン豊かなヴェーザー川地域の山並みを抜けてブレーメンに向かいます。
この移動中にメルヘン、昔話、伝説の数々を鬱蒼とした森と権勢をしのばせる廃墟、あるいはロマンチックなお城と木組みの家に囲まれた中世の古い街並みの中で堪能していただけるでしょう。その際に『赤ずきんちゃん』をはじめ他のメルヘンから不意に飛び出してきたようなキャラクターに出会うことがあるかもしれません。また数多くの博物館とメルヘン・ハウスで、グリム兄弟の世界に浸ってください。それ以外にも物語やキャラクターを移動中の街々でのガイド、舞台公演、例えばポレの「シンデレラ姫の道」、ハーメルンの「ネズミ捕りの男」による市内ガイド、あるいは毎年ハーナウで行われる「グリム兄弟記念フェスティバル」によって体験していただけます。
ドイツ・メルヘン街道は、『ブレーメンの音楽隊』で公式的に幕を閉じます。ブレーメンのラーツケラーの真前に建てられた銅像には、毎日、世界各国から数百人の訪問客が訪れ賞嘆の声を上げ、またそれを撫ぜて幸運を祈願する姿が見られます。
60以上の市町村で結ばれた観光ルートは、訪問客の皆様に適切な宿泊と素敵な食事も提供しています。キャンピングカー専用の駐車場、魅力的な地方ホテル、快適な宮殿ホテル、博物館のカフェー、伝統的なガストハウス、そして食通の方には選び抜かれたレストランが、皆様の訪問を心からお待ちしています。
ドイツ語と英語によるウェブサイトには観光名所、行事、旅行案内に関する数多くの役立つインフォメーションが記載され、リンクからはドイツ・メルヘン街道のおすすめできる特別なパートナー・ホテルを探索していただけます。